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猫尾製作所

あまりアテにしないでね

星食系な星

天文

明日、6月4日(月)には部分月食があります。

また、明々後日の6月6日(水)には金星の日面通過という珍しい現象があります。
日面通過とは何ぞや?ですけれども、先日5月21日(月)には云うならば『月の日面通過』があったわけなのです。これは一般的には『日食』と呼ばれますよね。月が日(太陽)の(地球から見た)正面を部分的に隠してしまったわけでした。しかし、『部分日食』に留まらず、地域によっては月はすっぽりと入ってしまったので『金環日食』となったのです。

今度の水曜日には、金星がすっぽりと太陽の中に入るのですから『金星による金環日食』なんて言い換えることすら出来そうです。(と書くと怒られそうですが……、あくまで例えとして)。月と太陽は地球との距離も直径もそれぞれ約400倍違いますので、地球から見ると同じくらいの大きさ(視直径)に見えるのですが、これもまたときによって微妙で、月のほうがすこしだけ大きく見えるときもあれば、その逆のときもあるのです。それにより、同じ太陽と月のそれぞれの中心と地球上の観測地点が一直線上に並ぶ瞬間においても、『皆既日食(月のほうが大きく見えるため、月が太陽をすっぽりと隠してしまう)』になるか『金環日食(月のほうが小さく見えるため、太陽が輪っかになって見える)』になるか決まるわけなのです。

しかし、地球から見ても金星は太陽よりずっと小さく見えるので、実際には太陽にほくろが現れたな、という程度にしかことは及びません。なんて、書くとしょっちゅう起こりそうなありふれた現象のようにきこえて「なーんだ」といい放ちたくもなりますが、おおまちがい。今回を逃すと次は105年後なのです。今年生まれた赤ちゃんが105歳になる頃、です。

詳しくは、国立天文台 の 暦計算室 の 日面経過各地予報 のサイトをご覧ください。そして、私の方からも敢えて述べさせていただきますが、くれぐれも太陽を直視しないでください。薄く曇っていてもです。間違った方法で太陽を視ず、専用の眼鏡を使用して太陽を視てください。

ところで、夏至の頃には満月はとても低く昇ります。しかし、冬至の頃には満月はとても高くのぼります。これは太陽とは逆ですね。月の出ている時間の長さも、夏の満月は短く、冬の満月は長いのです。このからくりを説明するのは、私も少し勉強不足でして。

とりあえずは四季と朔望弦別の月ののぼりかたを以下に表として示しておきます。暦月はもちろん現在の暦ですが、日の長さによって四季を区切りましたので、『体感温度による四季』とは1~2ヶ月ずれますね。

  季節(該当暦月) 新月 上弦の月 満月 下弦の月
春分前後( 2~ 4月) 中くらい 高くのぼる 中くらい 低くのぼる
夏至前後( 5~ 7月) 高くのぼる 中くらい 低くのぼる 中くらい 
秋分前後( 8~10月) 中くらい 低くのぼる 中くらい 高くのぼる
冬至前後(11~ 1月) 低くのぼる 中くらい 高くのぼる 中くらい

中くらいは高度が 90°マイナス緯度(※ 東京では北緯35°ぐらいなので90°から引き算すると 55°)ぐらいだと思ってください。

また、月の出の時刻は毎日少しずつ遅れるのですが、月の高さが高くなりゆく時期には月の出の時刻の日ごとのおくれは小さくなり、月の高さが低くなりゆく時期には月の出の時刻の日ごとのおくれは大きくなります。よく言われるように、中秋の名月の時期(秋分の頃の満月の頃)には月の出の時刻は日ごとにはあまりおくれません。